ごあいさつ

 ふないり脳クリニックの院長の村上太郎です。
 
 私は平成11年山口大学を卒業した後に、広島大学脳神経外科学教室に入局致しました。広島市立安佐市民病院や広島赤十字・原爆病院などの総合病院を中心に脳神経外科医として勤務してまいりました。
 
 勤務医時代は、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍など急性期治療を中心として全力で患者様に尽くしてきましたが、総合病院ならではの苦悩もありました。総合病院では全ての科がMRI検査依頼するため、当たり前のことなのですが、外来レベルではすぐにMRI検査ができず、患者様に数週間から下手をすれば2ヶ月も先に予約を待って頂くこともありました。また、各科とも高度に専門分野が細分化されており、頭痛・めまい・しびれなどは複数の科にまたがる症状なため、病院内ではどの科に受診されても緊急性がないと判断されれば、院内たらい回し状態になり患者様にご迷惑をおかけすることも多々ありました。総合病院における現医療体制では、生命に関わる疾患を中心に対応していることもあり、致し方ないこととは思っていましたが、患者様にご理解頂くにはなかなか困難なことでした。
 また、患者様とのお話では、脳外科という特性もあり生命に関わる重大な内容が多かったため、常に緊迫した状態での説明ばかりでした。重苦しい雰囲気の中での説明は、患者様あるいはご家族様のご負担になったかもしれません。
 
 「ふないり脳クリニック」では、少しでもそれらの解消につながり、患者様のご希望に添える医療を提供できればと思います。脳卒中発症の危険因子である高血圧などの生活習慣病の改善を中心に、頭痛・めまい・風邪といった日常的な疾患など一般的治療を行うべく、地域の皆様がお気軽に安心して来院頂ける地域に密着したクリニックを目指しております。なおかつ個人クリニックでは県内初の3T–MRIを導入し、より身近に高度な検査を受けて頂ける環境を備えており、総合病院への架け橋になるように心がけております。
 
 将来起きるかもしれない脳卒中の予防のため、健康診断などで気になることがあれば、お気軽にいらして下さい。今まで、総合病院の脳外科(脳卒中後、脳腫瘍摘出後など)に通院中で、かかりつけ医をお探しの患者様もどうぞいらして下さい。定期的な画像フォローも可能ですので、遠慮なくご相談下さい。
 
 また、認知症専門医による認知症・もの忘れ外来も行っており、認知症でお困りの患者様ならびにご家族様に気軽に声をかけて頂ければと思っています。
 
 これまで培ってきた脳神経外科医としての知識や技術を地域のみなさまに還元するとともに、地域に密着したかかりつけ医になるよう努力してまいります。

     平成11年 3月  山口大学医学部卒業
     平成11年 5月  広島大学附属病院 脳神経外科
     平成12年 1月  厚生連広島総合病院
     平成13年 4月  国立療養所広島病院(現・東広島医療センター)
     平成15年 7月  松山赤十字病院
     平成17年 4月  広島市立安佐市民病院
     平成26年 7月  広島赤十字・原爆病院
     平成28年 9月  ふないり脳クリニック 開院

     所属学会

     日本脳神経外科学会
     日本脳神経外科コングレス
     日本脳卒中学会
     日本頭痛学会
     日本認知症学会

副院長あいさつ

 ふないり脳クリニックの副院長の村上智子です。
 
 認知症専門外来を担当しています。2025年問題を含め、高齢化社会に伴い近年の認知症患者は増加の一途を辿っております。『物忘れをする、思い出せない』などといった認知機能低下の症状は、決して恥ずかしいことではありません。むしろそこまで長生きができるようになった日本の医療進歩の賜物と考えております。
 
 今からは、認知症の患者様にも住みよい社会づくりが重要です。認知症患者と共に暮らす住みよい社会にするにはどうすれば良いか、それに携わるスタッフ含め地域の皆様への理解を深めていけるよう努力してまいります。

     平成12年 3月  鳥取大学医学部卒業
     平成13年 6月  神戸大学附属病院 精神神経科
     平成14年 6月  大阪回生病院
     平成15年 6月  加茂病院
     平成16年 6月  香良病院
        児玉病院、比治山病院非常勤を経て
     平成21年 10月  草津病院
     平成27年 4月  広島市西部認知症疾患医療センター
     平成28年 9月  ふないり脳クリニック 副院長

     所属学会・資格

     精神保健指定医
     産業医
     介護支援専門員
     日本精神神経医学会専門医、指導医
     日本認知症学会専門医、指導医

脳神経外科とは…

脳神経外科って何するんですか?

 「頭を手術する科ってことですよね?」もちろん間違いではありません。私も勤務医時代に数多くの手術を行ってきました。ただ、なんでもかんでも手術になるわけではありません。
 
 脳神経外科医の仕事は、患者様の症状が頭蓋内病変(例えば脳出血など)から来るものなのかを正確に診断し治療することです。そのために個人クリニックでは広島県初となる3.0T(テスラ)MRIを導入し、より高度な検査を身近に受けて頂ける環境を整えました。患者様が不安に思っている頭痛・めまいなどが脳外科的治療が必要なのかどうかを判断し、確かな診断を行った後に適切な治療にあたることが重要と考えています。
 
 
 
 それでは診断において非常に重要となる検査機器MRIと脳外科医の診療について少し説明致します。MRIを検査する施設は数多くあります。頭を調べるのであればどこでもいいのでしょうか?それらの施設で検査するのと脳外科医が検査確認するのは何が違うのでしょうか?
 
 頭を検査するだけが目的ならば、私はどこのクリニックで検査されても構わないと思っています。でも、もし仮にMRIにて異常を認めた場合、どう対処すれば良いのでしょうか?様子を見て良いと言われたけど、本当なのでしょうか?おそらく、異常が発見された場合は、すぐに総合病院へ受診するように指示されるでしょう。
 
 ただ、先ほども申しましたが、なんでもかんでも手術になるわけではないため、すぐに総合病院受診が必要となるケースというのは実はあまり多くありません。
 
 逆の場合もあります。一見大したことがないようなMRI所見でも、脳外科医から見ると極めて緊急性が高いこともあります。
 
 脳外科医は今まで経験した実臨床の中で、特に脳卒中、脳腫瘍や頭部外傷などについては、その緊急性・手術の適応・手術の難しさや合併症などが分かっていますので、その患者様にあった治療法をその場で説明できるのは、やはり脳外科医の強みと考えています。
 
 残念ながら当クリニックでは入院機能はありませんが、入院や手術が必要な場合は適宜総合病院と連携をとりますのでご安心下さい。
 

紹介先の病院一覧

広島大学病院

広島赤十字・原爆病院

広島市立広島市民病院

県立広島病院

JR広島病院

広島記念病院

福島生協病院

浜脇整形外科病院 ほか

 

CTとMRIとどっちがいいの?

 頭を検査するにはCTとMRIがあります。
 
 CTは頭蓋内出血や骨折の確認など緊急性があるかないかを判断するには十分威力を発揮致します。しかし、MRIはそれ以外にも急性期脳梗塞・脳血管の評価に優れており、一部出血をのぞいて微小出血などCTでは検知できない疾患も確認することができ、その情報量はCTを遥かに凌駕しています。また、CTはわずかでありますが被曝しますが、MRIではそのようなことはなく安全性は高い検査となります。ここまで聞くと全ての検査はMRIがいいじゃないかと思うかもしれません。では、CT検査の良い点はどこでしょう。
 
 よく救急病院を受診された場合、MRIではなく頭部CTを撮りますが、これには理由があります。一番の理由はMRI検査をすぐに行うことができないからです。通常、救急病院でのMRI検査は予約がつまっており、場合によれば検査まで1〜2ヶ月もかかってしまうことも稀ではありません。よっぽどの理由がない限り予約を押しのけてまでMRI検査することはありませんので、急患患者に対してはまずCTで緊急性があるかを判断し、必要であれば入院して、後日MRIを検査することとなります(実はこのMRI検査も無理して行うケースがほとんどです)。ですから、急患対応の際はまずCT検査をすることが多いのです。先ほども申した通り、CT検査でも緊急性を評価するには十分な検査なのです。
 
 CT検査のもっとも優れた点は、検査時間(早ければ1〜2分で終わります)が短いことです。それゆえ、すぐに検査が行える点です。これに尽きます。残念ながらMRI検査はどんなに短くても10〜15分静止が必要なります(検査着への着替えも必要となりますので、合わせて考えると20〜30分ほどかかります)。そのため、予約にて時間調整が必要となります。これ以外にもMRI検査ができない患者様(体内に金属が入っている患者様・閉所恐怖症の患者様・静止が保てない患者様など)はCT検査となります。
 
 当院では、検査予約が重なっていない限りは速やかにMRI検査を致します。電話での検査予約を頂く方が確実ですが、飛び込みでいらしても、待って頂ければ、当日検査を行います。CTについては当院では導入していないため、CTが必要となれば近隣の施設に依頼致しますので、ご安心下さい。
 
 

このようなことでご相談下さい…

頭痛・頭部打撲

 頭痛でもっとも怖いのは、頭蓋内出血です。特にくも膜下出血は突然の頭部激痛が主な症状で重篤な場合は意識障害や片麻痺なども認めます。また、脳に損傷はなくても、動脈の血管解離(血管が裂けてしまう病気)という可能性もあります。いずれの場合も生命に関わる疾患となりますので、たかが頭痛では済まされません。これらはMRIにより確認することを推奨します。
 
 一方、頭部打撲も心配ですね。頭部打撲で怖いのは受傷から1〜2日以内の急性期頭蓋内出血と受傷後三週間〜3ヶ月以内の慢性期頭蓋内出血(慢性硬膜下血腫)です。わずかな出血を確認することができますので、MRI検査を推奨致します。

手足が動かしにくい、めまいがする

 手足の麻痺や痺れでもっとも恐ろしいのは、やはり脳卒中でしょう。脳卒中とは、脳出血(頭の中に血が出る病気)あるいは脳梗塞(脳の血管が詰まってしまう病気)です。まためまいも心配ですね。もっとも怖い病気は小脳梗塞となります。小さい脳梗塞と言う意味ではありません。小脳という部位の脳梗塞のことです。
 
 脳出血や脳梗塞という病気は発症から1〜2週間で急変する可能性があります。なので、速やかに診断することが重要となります。MRIでは、わずかな梗塞や脳出血を見落とすこともほとんどありませんので、症状がある場合はMRI検査をお勧めいたします。

身近なかかりつけ医として…(一番重要だと考えています!!)

 かかりつけ医として、生活習慣病をチェックすることは、実は私がもっとも力を入れているところであり、皆様に最もお伝えしたいことです。私は今まで救急病院で数多くの脳卒中の患者様と接してきました。幸いにして命は助かりましたが、その後遺症により、以降の生活でご苦労される患者様やご家族様を大勢見てきました。
 やはり、起きてから対処するのではなく、脳卒中を起こさないに限るのです。それらはMRI検査をすれば良いという問題ではありません。MRI検査にて現状把握することは重要ですが、それ以上に重要なことは、高血圧や脂質代謝異常などの生活習慣病の改善、喫煙・節酒など生活習慣そのものの改善、運動療法などリフレッシュする環境作りなのです。
 

一般外来・総合診療

 風邪をひいた、眠れない、胃が痛いなど日常の一般診療も行なっておりますので、遠慮なく申し出て下さい。
 
 頭のこと以外でもお気軽にご相談下さい。どこの科に受診して良いかわからない場合など、適切な科を紹介致しますので、まずはご相談いただければと思います。
 
腰が痛い、膝が痛いなどでも詳しくMRI検査することができます。必要に応じて専門医にも紹介致します。
 

当院の精神科の特徴

認知症専門って、どういうことですか?

 当院の精神科は認知症診療に特化しております。当院で行う診療内容は①認知症の原因となる器質的疾患の精査、②現状の認知機能の評価、③認知症に対する薬物治療、④認知症に対する周囲の理解への啓蒙・指導を中心に行っています。
 
 認知症の診療には時間がかかります。そのため、完全予約制となっております(電話でのみの予約となっています。インターネットからの予約は行えませんのでご了承下さい)。通常の認知症以外の若年性精神疾患(躁鬱病、統合失調症、神経症など)をお受けした場合、認知症診療がスムーズに行えないため、大変恐縮ではございますが認知症以外の疾患については現状ではお断り致しております。認知症以外の精神疾患については院長が適切なクリニックや病院を紹介致しますので、恐れ入りますが何卒ご了承下さい。
 
 ※認知症専門外来の予約について、数週間〜数ヶ月かかる場合がございます。お急ぎの方や「物忘れがちょっと気になるな」と思われている方は、まず脳外科(一般外来)受診して下さい。必要に応じて、こちらで専門外来予約と致します。

認知症とは

認知症になったらどうしよう…。

 誰しも認知症になりたくない、認知症になったら人に迷惑がかかる、などいろいろ思われるでしょう。「認知症の原因は何か?すでに認知症になっているのではないか?認知症の薬は?」いろいろ疑問に思うことにお答え致します。
 
 歳をとれば少なからず認知機能が低下します。認知症に対する正しい知識の習得、理解を深めることが重要です。